ラファエル・ペルソナ、パパになる? 『恋のベビーカー大作戦』
前回に予告した通り、引き続きラファエル・ペルソナについての記事です。
『恋のベビーカー大作戦』2012年 フランス
あらすじ
主人公のトマはフリーのイラストレーター。
子供を欲しがる恋人のマリーの頼みを聞き入れずフラれてしまいます。
一年が経ってもマリーに未練タラタラのトマ。
そんな彼がひょんなことから赤ちゃんの世話をすることになります。
絶好の機会とばかりに赤ちゃんを利用してマリーを振り向かせようとするトマですが…
これもラファエル・ペルソナ目当で借りましたが予想以上に面白くてペルソナ主演じゃなくても楽しめる、と思えた作品でした。
初めはやる気のなかったトマがだんだんと赤ちゃんを本気で可愛がるようになる様子が微笑ましかったです。
しかし彼の根底にあるのは元カノを振り向かせたいという願望。
トマは嘘をつきまくり、わりかし最後まで身勝手なことをします。
当然しっぺ返しはやってくるのですがそこはコメディ、丸く収まるところは収まりました。
ダメ男の成長物語としてはもう一試練欲しかったなという感じです。
とは言え、クスクス笑えるシーンが多く登場するのでコメディ映画として見るぶんには十分満足のいく作品だと思います。
某有名映画のパロディシーンもあるのでそこにも注目!
この作品の一番の魅力は今まで見たことのないペルソナを見せてくれるところ。
例えばこのコスプレ。悲壮感漂うペルソナの表情とのミスマッチさが素晴らしい…
赤ん坊を抱えチャリで疾走するペルソナ氏。
ここには他作品では見られないラブリーな雰囲気のペルソナがいます。
ファンは必見の作品かと。
見よ、この暖かな瞳を!!
彼の作品で日本に入ってきているものだとコメディはこれくらいなのでしょうか…
シリアスなペルソナもいいけどこういうのも同じくらい見たいものです。
ペルソナ出演作をもっと日本で公開するなりソフト化するなりして欲しいですねえ。
祈ります。
ではでは失礼いたします。